調べてみると、今回のChatGPTの日本向けブランドキャンペーンでは、杏里さんや環ROYさんの楽曲に加え、1950年代の日本映画の音楽も採用されていることが分かりました。
この記事では、3つのCMで使用された曲を映像の特徴とともに紹介し、原曲の背景や音源を聴く方法について解説します。
ChatGPTのCM曲2026年版は何?映像別に紹介
2026年8月から展開されたChatGPTの日本向けブランドキャンペーンでは、「Donut」「Transfer」「Hifi」という3つの映像が公開されています。
それぞれ異なる物語が描かれており、映像の雰囲気に合わせて楽曲が選ばれています。
使用曲とCMの内容を整理すると、次のようになります。
| CMタイトル | 曲名 | アーティスト |
|---|---|---|
| Donut篇 | WINDY SUMMER | 杏里 |
| Transfer篇 | 宮本武蔵 | 團伊玖磨 |
| Hifi篇 | Offer | 環ROY |
使用曲はいずれもCM以前に発表された作品です。特に「Donut」篇のシティポップと「Transfer」篇の映画音楽は、Yahoo!知恵袋でも原曲を探す質問が見られました。
女性が歌うChatGPTのCM曲は杏里「WINDY SUMMER」
海辺のドーナツ店を舞台にした「Donut」篇では、杏里さんの「WINDY SUMMER」が使われています。
夏らしい爽やかなメロディーが特徴的で、どこか懐かしさを感じるサウンドが映像の雰囲気とよく合っています。
杏里さんの公式サイトでも、2026年9月29日にChatGPTのテレビCMへの楽曲起用が発表されました。
ただ、曲を初めて耳にした人にとっては、最近発表された新曲のようにも聞こえるかもしれません。
「WINDY SUMMER」は1983年発売のアルバム収録曲
「WINDY SUMMER」が収録されているのは、1983年12月5日に発売されたアルバム『Timely!!』です。
このアルバムは角松敏生さんがプロデュースを担当した作品としても知られています。
「WINDY SUMMER」の作詞・作曲・編曲も角松敏生さんが手がけました。
1980年代の日本のポップスを象徴する、いわゆるシティポップの魅力が詰まった楽曲の一つです。
近年は国内だけでなく海外でも日本のシティポップが再評価されており、昔の曲をCMや動画をきっかけに知る人も増えています。
竹内まりやに似ているという声も
ChatGPTのCMの女性ボーカルについて、竹内まりやさんを連想したという人もいるかもしれません。
竹内まりやさんもシティポップと関連して語られることが多いアーティストです。
そのため、1980年代らしいサウンドや歌声の雰囲気から、別の歌手を思い浮かべた人もいたのかも。
フルバージョンや公式CM動画を見る方法
「WINDY SUMMER」は、アルバム『Timely!!』の収録曲として音楽配信サービスなどで聴くことができます。
また、YouTubeでは楽曲の公式動画も公開されています。
実際に使われたCMの映像はこちらです。
壮大なオーケストラ曲は映画『宮本武蔵』の音楽
「Transfer」篇は、転勤によって新たな場所へ向かう男性の姿を描いたCMです。
ほかの映像とは異なり、時代劇を思わせる演出と重厚なオーケストラが印象に残ります。
使用されている音楽は、日本を代表する作曲家の一人、團伊玖磨(だん いくま)さんによるものです。
新しい生活に踏み出す主人公の姿に、昔の日本映画のような音楽を組み合わせているところが、このCMの特徴です。
原曲は1954年公開の映画『宮本武蔵』
この音楽の出典は、1954年9月26日に公開された映画『宮本武蔵』です。
監督は稲垣浩さん、主演は三船敏郎さんで、映画音楽を團伊玖磨さんが担当しました。

團伊玖磨さんは、オペラ『夕鶴』などの作品でも知られる作曲家です
昔の映画音楽が、70年以上の時を経てAIサービスのCMに採用されたという点も興味深いところでしょう。
ただし、CMで使用された具体的な録音や演奏については、今回確認した資料だけでは特定できませんでした。
なぜ昔の映画音楽が使われているのか
この疑問を考えるうえで参考になるのが、広告業界メディア「AdverTimes」の2026年9月1日の記事です。
記事では、今回のChatGPTのブランドキャンペーンにおける映像制作の背景が紹介されています。
「Transfer」篇では35mmフィルムが使われ、画面比率も往年の映画を思わせる4:3に設定されています。
主人公が新しい土地へ向かう姿と時代劇の旅のイメージを重ねることで、日常の出来事を映画のワンシーンのように描いていると考えられます。
つまり、この音楽は単に壮大な雰囲気を演出するだけでなく、映像全体の映画的な世界観とも結び付いているのです。
「宮本武蔵」のフル音源は配信されている?
團伊玖磨さんによる映画音楽であることは分かっていますが、CMで使われた録音と同じ音源が、音楽配信サービスで公開されているかどうかは確認できませんでした。
楽曲を探す場合は、「團伊玖磨 宮本武蔵」という組み合わせで調べると関連する資料を見つけやすくなります。
まずは実際のCMを視聴し、印象に残ったメロディーを確認してみてください。
ミュージックバーのCMで流れるのは環ROY「Offer」
3つ目の「Hifi」篇は、ミュージックバーを営む人々を描いたCMです。
こちらには、ラッパーの環ROY(たまきロイ)さんによる「Offer」が使用されています。
ドーナツ店や転勤の物語とは違い、音楽そのものが日常の大切な要素になっている場所が舞台です。
そのため、音楽好きの人にとっても印象に残りやすい映像ではないでしょうか。
「Offer」は2017年のアルバム『なぎ』に収録
環ROYさんの「Offer」は、2017年に発表されたアルバム『なぎ』の収録曲です。
アルバム発売に先駆け、2017年5月に配信されました。
楽曲のサウンドプロデュースにはK.A.N.T.Aさんが参加しています。
環ROYさんはラップを軸にしながら、独自のリズムや言葉の表現を追求しているアーティストです。
一般的なCMソングとは少し異なる音楽性が、作品に独特の雰囲気を与えています。
「Offer」のミュージックビデオも公開中
「Offer」は音楽配信サービスで聴けるほか、YouTubeでもミュージックビデオが公開されています。
CMでは楽曲の一部だけが使われているため、曲全体の雰囲気が気になった人はフルバージョンを聴いてみるとよいでしょう。
ChatGPTのCMに流れる白い文字にはどんな意味がある?
今回のCMには、音楽だけでなく映像にも共通した特徴があります。
それが、画面上に次々と現れる白い文字です。
一見すると映画のエンドロールのようですが、実際には登場人物がChatGPTと交わしたやりとりが表示されています。
これには、CMの物語を補足する役割があります。
映像では描かれなかった物語を伝える演出
AdverTimesの取材によると、制作チームは、まだ観たことのない映画のラストシーンを描くという発想で作品を制作しています。

通常の映画なら、エンドロールには出演者やスタッフの名前が流れます
しかし、このCMではChatGPTへの質問や回答がその役割を担っています。
登場人物がどのような悩みを抱え、どんなことを調べ、何を実現しようとしたのか。
その過程を白い文字から読み取れる仕組みになっているのです。
CMの音楽とあわせて文字にも注目すると、物語の受け取り方が変わるかもしれません。
ChatGPTの2026年CMはいつから放送されている?
今回の日本向けブランドキャンペーンは、2026年8月9日から展開されています。
日本で初めてのChatGPTブランドキャンペーンとして、YouTubeやデジタル広告、屋外デジタル広告などで公開されました。
監督を務めたのは小島央大さんです。
映像には35mmフィルムによる撮影を取り入れ、映画のような質感を表現しています。
制作の背景については、広告業界メディアの取材記事でも紹介されています。
2026年のChatGPTのCM曲は映像によって異なるまとめ
2026年のChatGPTの日本向けCMでは、1980年代のシティポップから1950年代の映画音楽、2010年代のヒップホップまで、幅広い時代の楽曲が採用されています。
どの作品も音楽と映像の組み合わせが特徴的で、ChatGPTを使う人々の日常が映画のように描かれています。
気になる曲が見つかったら、まずはCMの映像を確認し、原曲のアーティストやアルバムもチェックしてみてください。
CMでは短く編集されていた音楽も、フルバージョンで聴くと新たな魅力に気づけるかもしれません。

